【おくすり】コンサータ錠36mg
脳内の神経伝達機能を改善し、注意力の散漫や衝動的で落ち着きがないなどの症状を改善する薬です。ADHDの治療に用いられます。
医薬品情報
名前 | コンサータ錠36mg |
種類 | 18mg 27mg 36mg |
主成分 | メチルフェニデート塩酸塩 |
剤形 | 白色の錠剤、直径6.8mm、長さ15mm(mg数により違う) |
薬効分類 | 精神神経用剤 |
製薬会社 | ヤンセン ファーマ株式会社 |
作用と効果
脳内の神経細胞の間で情報を伝える神経伝達物質(ドパミン、ノルアドレナリン)を増加させ、神経機能を活性化し、注意力を高めたり、衝動的で落ち着きがないなどの症状を改善します。
通常、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)の治療に用いられます。
用法・用量
- 18歳未満の患者さん:通常、主成分として初回18mgを1日1回朝に服用することから開始し、維持量は1回18〜45mgを1日1回朝に服用します。増量される場合は1週間以上の間隔をあけて1日9mgまたは18mgずつ増量されます。症状により適宜増減されますが、1日54mgを超えません。
- 18歳以上の患者さん:通常、主成分として初回18mgを1日1回朝に服用します。増量される場合は1週間以上の間隔をあけて1日9mgまたは18mgずつ増量されます。症状により適宜増減されますが、1日72mgを超えません。
本剤は1錠中に主成分36mgを含有します。いずれの場合も、原則として午後の服用を避けてください。必ず指示された服用方法に従ってください。 - 徐放性製剤ですので、割ったり、噛み砕いたり、溶かしたりせずに、水で服用してください。
- 飲み忘れた場合は気づいた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、午後の場合は、原則として服用を避けてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
副作用と注意
主な副作用として、食欲減退、不眠症、体重減少、頭痛、腹痛、悪心、チック、発熱、睡眠障害、動悸、口渇などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
後発品について
2014年5月に発売された薬です。10年ほど先の特許が切れた頃に「メチルフェニデート塩酸塩錠」として発売されるでしょう。
作用の仕組み
ADHD(注意欠陥・多動性障害)は脳内の神経伝達物質であるドパミンやノルアドレナリンが不足したり神経伝達の調節異常が生じることによって、注意力の散漫や衝動的で落ち着きのない行動などの症状があらわれるとされる。
脳内の神経細胞はシナプスという部位を介して神経回路を形成していて、シナプス前終末から神経伝達物質が遊離(放出)され、神経後シナプスへ情報が伝達される。遊離された神経伝達物質の一部は「再取り込み」といって神経前終末へ回収される。再取り込みにはトランスポーターと呼ばれる物質などが関わる。ドパミンあるいはノルアドレナリンの再取り込みを抑えることで、これら神経伝達物質の働きを強めることが期待できる
ドパミン及びノルアドレナリンの再取り込みを抑えることで、脳内の神経伝達物質の働きを増強し、ADHDの症状を改善するとされている。
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