PCの寿命と電源つけっぱなしの関係

ノートPCの平均寿命は5年と言われています。購入してから数年経っているPCは、フリーズが多発したり、起動が遅かったりしませんか。

デスクトップPCの平均寿命は10年と言われていますが、寿命を縮める使い方をしていませんか?

今回はPCの寿命と電源つけっぱなしの関係について調べたのでまとめておきます。

何もしてないのに壊れました

ノートPCの寿命

ノートPCとデスクトップPCの違いといえば、バッテリーの有無があります。他にもパーツだけの交換ができる点なども違いますね。

ノートパソコンの画像

バッテリー

バッテリーには、充電できる回数と放電できる回数が決まっており、生産された後から劣化しているので、バッテリーに関してはどうしようもない部分です。

工夫できるとしたら、「30℃以上の高温にしない」ということです。バッテリーは高温状態だと修復不可能な損傷が発生する可能性がありますし、バッテリーの劣化につながります。

そもそもバッテリーの交換目安は2~3年といわれており、もともと長持ちがしないものなので、必要があればメーカーに交換してもらうのがいいでしょう。

過充電

たまにスマートフォンについても同じようなことが言われていますが、「過充電」が良くないと聞いたことがありませんか?

しかし、バッテリーは過充電されない設計でできているので、実は問題なかったりします。これは、充電が100%になれば、自動で充電をストップさせるからなのです。つまり、電源アダプターを繋いだままPCを使用しても大丈夫ということです。

ただし、バッテリーが膨らむ場合には修理を依頼したほうがいいでしょう。

完全放電

逆に完全放電というものがあります。こちらは、長期間使用しないからといってノートPCを放置しておくと起こる問題です。

バッテリーは使用していなくても少しずつ放電しているので、バッテリーが長時間0の状態にしてしまうと、2度と充電できない状態になってしまう可能性があります。使わないと思ってもたまに充電しておきましょう。

かと言って、ずっと電源につなぎっぱなしというのも良くなさそうです。メーカーによっては、使用していない間はバッテリーを外すことを推奨していたり、電源アダプターをつけっぱなしでもいいと言っていたりするので、気になる方は自分のPCのメーカーのFAQやお問い合わせを利用してみましょう。

バッテリー残量が少ない画像

他のパーツ

ノートPCの他のパーツについてはだいたい5年が寿命です。寿命を迎える前に残しておきたいデータは、外付けのHDDなどにデータのバックアップを取っておく必要があります。

また、ノートPCの場合はパーツの交換はごく一部しかできないため、今後も使うことやOSのサポート期間、修理費などを考えると修理するより買い替えの方がいい場合も多いと思いますので、3年以上使った後なら買い替えも検討しましょう。

外付けHDDの画像

デスクトップPCの寿命

デスクトップPCの寿命は10年、ノートPCに比べて長いですがだからと言って雑に扱ってはいけません。

デスクトップPCの画像

HDDとSSD

HDDは寿命は約5年、SSDも寿命は約5年といわれていますが、SSD搭載PCの方が寿命が長いと言われているようです。

デスクトップPCの中で一番壊れやすいのが「HDD」なんだそうです。しかもシステムや大事なデータが入っているため、一番復旧が不可能な部位です。他のパーツは交換するだけで前と同じように動いてくれるので、実質HDDとSSDの寿命がデスクトップPCの寿命というわけです。

SSD

HDDよりも処理速度が速く、衝撃に強いという特徴があり、HDDよりも寿命は長いとされています。

HDDとの一番の違いは、使用時間ではなく読み書きのデータ量で寿命が変わるということです。

そのため、データの読み書きを減らす・デフラグをするといったことが寿命を長くしそうです。

SSDの画像

HDD

HDDの寿命は、実際に使っている期間よりも使い続けた時間による方が大きいため、使わない時間が多ければ多いほど寿命は延びます。また、衝撃による部分も大きく、HDDに衝撃がかかることで寿命が短くなるケースもあります。

HDDの画像

他のパーツ

基本的に交換するだけで済むので、ここでは言及しません。

電源つけっぱなしについて

電源を点けるときに、各パーツや、特にHDDとSSDに負荷がかかります。また、SSDとHDDはOSが搭載されていることが多いため、電源がついているだけで読み書きが行われることになります。

つまり、電源を付けないことがいちばんの寿命を延ばす秘訣ですが、そうはいきません。

※電源を点けている時に「休止状態」「スリープ」もできますが、私は好まないのでここでは扱いません。

そこで「3時間」を目安にして考えるのをオススメします。これから3時間以上使用する予定がない時は電源を消す、3時間以内に使用するときは点けておく、これに気を付ければこまめすぎる電源のオンオフや使わないのにつけっぱなしにしすぎる状態を減らすことができますね。

おまけ:掃除をする

ノートPCもデスクトップPCも、2~3か月に1回くらい掃除をしてあげることでパフォーマンスの改善が見込めます。エアーダスターなどで吹くだけでもかなり違うと思います。埃が原因の破損などもあるらしいので、PCの電源を落として、コンセントから抜いて掃除をしましょう。

エアダスターの画像

まとめ

  • ノートPCはバッテリーの扱いに気を付けましょう
  • デスクトップPCはHDDとSSDの扱いに気を付けましょう
  • 大切なデータは必ずバックアップを取りましょう
  • PCの掃除も定期的に行い、故障のリスクを減らしましょう
  • 3時間以上使用しないのであれば電源を切りましょう

参考記事